仕事場移転の都合で、二週間ほど時間が空いたのでオーストラリアの東海岸を巡って来た。
オーストラリアのシドニーには、若いころ二年半ほど暮らしていた場所。
気が付けば約二十年ぶり。第二の故郷への帰省だ。機内で色々な想いが交錯する。
この旅からエクスペディアを利用するようになった。
日本から予約したのは、フライトと最初にステイするホテルのみ。
あとは現地での成り行きでネット予約をしていこうという算段。便利な世の中になったと、この時つくづく思った。
今回はJL771 便を利用。九時間半程度のフライトでシドニーのキングスフォード・スミス空港に早朝到着した。
夜のフライトで時差は一時間。着いたその日の朝から時差ボケ無く動けるのは便利。
空港でまず驚いたのが、エアポートリンクという市街と結ぶ鉄道ができていたこと。自分がいた90年代には無かったものだ。
2000年オリンピックはシドニーを大きく変えたと聞いてはいたが、これもその理由の一つだろう。
予約した宿はウインヤード駅近くのTravelodge。スタンダードなシティホテルだが、新しくて便利な立地だ。
早口の英語を理解しようと必死に聞くツーリストの姿を、にやけて見る意地の悪いフロントマンで、チェックインを済ませる。
余談だがAUSのほとんどのホテルでは、チェックイン時にデポジット(預かり金)を求められるので間違わないようにしよう。
さて面倒な事は終わった。部屋に荷物を置いたら街に出よう。
まずは、QVB(クイーン・ヴィクトリア・ビルディング)のカフェでブランチ。
街の中心地にあるQVBは、ブティックやカフェ等が入っている歴史的建造物で、お気に入りの場所だ。
写真のようなメニュー内容で3千円程度。物価がかなり上がったと聞いていたが、嫌な予感がする。
朝早くから人が多いなと感じていたら、奇しくもこの日はアンザック・デイ(兵士追悼記念日)。
建物から出るとパレードが始まっていた。パレードをしばらく見た後はダーリングハーバーをまわり、ハーバーブリッジへ。
ハーバーブリッジに到着。100メートル近くある橋の支柱に登ってみた。
ツアーに申し込めばアーチにも登れる。右アーチ上部の人影がわかるだろうか。高所が苦手な自分には支柱で充分。
支柱から世界三大美港に入る景色を堪能したら、徒歩で橋を渡ってノースエリアに向かう。
暮らしていた者として、ありがちなアングルでは面白みに欠けると、記憶を呼び戻して納めた一枚。
当時は中古のcanon、AE-1でフィルムはkodakだった。今はFUJIFILMのS5Pro。フィルムはいらなくなってしまった。
カメラを通して、時の流れを感じてみる。
ノースエリアでルナパークなどを撮っているうち日が傾いてきた。
ロックスの「VINTAGE CAFE」という名のレストランで夕食をとって一日目を終える。