今回の移動もジェットスター。格安なのは助かる。二時間半ほどのフライトでケアンズだ。
ケアンズに行くのは実は初めてなので、胸が高鳴る。
ケアンズでの宿はHIDES CORNER CAIRNS。古典的なパブ&ホテルだが趣がある。
施設の老朽化は否めないものの、部屋もきちんと手入れがしてあり、何より二階テラスでの朝食は心地よかった。
食事の内容は質素だったが、1泊5〜6千円だったので充分。
まだケアンズの物価はシドニーほどではなかったが、それでも凄い勢いで物が高くなっていると地元の人がボヤいていた。
この時は2013年、今はもう駄目かもしれない。安くのんびり過ごせるのがAUSの最大の魅力だったのに、残念な限り。
(左)街道にも熱帯雨林の樹木が生い茂る。豊かな自然の表れ。
(右)名所となっているプール。郊外か島にまで出て行かないと、泳げる海岸が無いのは、意外だった。
街中は飲食店と土産物屋ばかりで、経済的に活気がある雰囲気は無い。要するに田舎なのだ。
そんな雰囲気に流されて、ケアンズではのんびりと過ごす。
(左)土産物屋のカンガルーの剥製もどこか物憂げ。
(中)自分が居た頃のシドニーでも旧型の日本車が現役で走りまわっていたが、今は高級車ばかりになっていた。
ここケアンズでは、90年代のシドニーのような雰囲気が、まだ残っていた。
(右)12弦ギターのハーモニーとボディを叩いてリズムを作り、厚みのある演奏していた。声も甘くて、なかなかの腕前。
脇で見る、暇を持て余し気味の若者とのギャップが面白い。
二日目はバスでパームコーヴまで足を延ばしたが、海流と風の影響なのか海は汚く、天気もこの後荒れてしまう。
過去には美しいビーチに選ばれたらしいが、季節が悪かったのか、この日に限ってなのか、その面影は無かった。
景色は綺麗に撮れそうにないので花などを撮り、カフェで寛いだら、ホテルに戻る事にした。
バスはなかなか来ず、途中予定外の乗り換えも入って、戻った時には夜になっていた。
このバス乗車時に足を失った退役軍人風の若者の乗車に手を貸そうとしたら、強く拒絶されてしまう。
乗車後に彼のプライドを察して、余計な事をしたと複雑な気持ちになるが、
彼もこちらを見て、過剰になりすぎたと少し悔やんでいたようだった。
これも旅先でのちょっとした人間模様。